抜け毛予防ハンドブック

脱毛症

瘢痕性脱毛症

瘢痕(はんこん)とは、創傷、潰瘍、梗塞などによって壊死が生じた際に、いろいろな器官の組織が損傷し、肉芽ができた後、繊維化したものです。この瘢痕が頭皮にできることにより起こるのが瘢痕性脱毛症です。皮膚は一度瘢痕化してしまうと、毛母細胞がそこに存在しなくなるため、発毛が難しくなってしまいます。

では、どうやってこの瘢痕ができてしまうかと言うと、だいたいの場合、頭部に傷を負ったことが原因となります。まれにではありますが、X線治療などで損傷を受けたためというケースも起こり得ます。加えて、エリマトーデスや扁平苔癬のほか、際インや真菌感染症などの病気にかかることで、高い確率で瘢痕化が生じてしまいます。

瘢痕化を拡大させないためには、瘢痕がまだ比較的小さいうちに、早い段階で外科手術等により縫合を行うことで、目立たないようにさせることもできます。いずれにしろ、他の脱毛症とは違い、市販の薬剤や、自身の力ではなかなか打つ手がなく、医師に相談してみるのが良いでしょう。

現状としては、このような対応を行うことが精いっぱいというところではありますが、この症状に対する研究は進められており、新たな一筋の光を見出すような結果が、すでにアメリカでは出ています。マウスを使った実験では、傷がある箇所の表皮がふさがった際、傷が直径5ミリ以上の大きさであれば、中心部から毛が生えてくることがわかったのです。

この時、周囲にある普通の表皮細胞から、毛根や毛根を包む役割を持つ手包が新たに作られていたのです。さらに、毛包の数は、細胞増殖に必要なたんぱく質の量を増減させることで調整できることがわかったのです。この結果をもとに、今後、瘢痕性脱毛症の治療も可能になっていくのではないでしょうか。

スポンサードリンク

Copyright (C) 抜け毛予防ハンドブック All Rights Reserved.